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忘れ物をさせない快適生活支援システム「KAIちゃん」の提案(スマートハウス研究センター 所長 一色 正男)

様々な機器とインターネットを利用し、外出前に効果的かつ効率的に忘れごと/物を確認させる研究を行っています。
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1.本研究の背景と狙い
日常生活において「忘れ事/物」に関する問題は多く発生します。例えば、朝急いでいると、家電を消し忘れて電気代がかかる、定期券を忘れて交通費がかかる、傘を持って行くことを忘れる、などの問題があります。

それらの物忘れを、外出前に効果的かつ効率的に忘れごと/物を確認させる快適生活支援システム「KAI(快)ちゃん」のプロトタイプを開発し、物忘れをさせない研究を行なっています。

2.プロトタイプの開発
プロトタイプ(図1)は玄関のシーンです。
ユーザーがAIスピーカーに話しかけると、その日、忘れてはいけない重要な持ち物だけをディスプレイ(1)に表示し、ユーザーが忘れ物チェックするとスマートキーによるドアをロックが解除され外出できるようになります。また、家電の消し忘れがあるときにもディスプレイ(2)に表示し、ユーザーの画面タッチでリモコン信号送信機を経由して遠隔で家電の電源を消すことができる。このようなユーザーのチェックがすべて終わるまではドアロックを解除しないようにすることで,忘れごと/物を確実に防ぐことができる快適生活支援システム「KAI(快)ちゃん」の研究を行なっています。実際にこのプロトタイプを利用したデモ実演を行い、当校の学園祭で利用者アンケートを実施しています。このアンケート結果をもとに改良を行っています。

スマートハウス研究センター 一色 正男 所長

図1

3.結果と今後
学園祭でのアンケートでは、8割以上の人から高評価を頂きました。
今後は玄関での確認のための許容時間,確認すべき項目の優先度などを調査し、音声操作や画面デザインを含めたユーザーインターフェースの改善を進めていきます。さらに家電等の自動制御や、見守りのための外出・帰宅時のメール送信などの追加機能の実装を検討しています。

HEMS認証支援センター(神奈川工科大学工学教育研究推進機構スマートハウス研究センター)
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