ICTを用いた大規模災害時避難所管理システムの開発(創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科 安部惠一准教授)
東日本大震災において発生した避難所における人的管理・資材管理の難しさや問題点を教訓として、大規模災害(M7以上)における迅速かつ効率的な避難所の運営を支援するシステムの研究及び開発に取り組んでいます。
ホームエレクトロニクス開発学科 安部惠一准教授
我々の研究室は大規模災害発生時、ICT(Information and Communication Technology)を用いて避難者情報を収集し、救援ニーズを含む避難者名簿等を迅速に作成・発信、かつ避難者の在席状況を管理する避難所管理システム(Refuge Management System)を研究開発しています。
また、最近の研究では避難所内での要配慮者(※1)等の被災状況及び病状等に応じて救急対応及び、病院や福祉施設等に搬送するための優先順位を色分け管理する「要配慮者向け電子トリアージ」を搭載した避難所管理システムの研究開発(図1)も行っています。
図1 要配慮者向け電子トリアージシステムの概要
※1 高齢者、障がい者、乳幼児その他の特に配慮を要する方のことを示します。