スマートロボティクス研究開発センターの取り組み(ロボット・メカトロニクス学科/スマートロボティクス研究開発センター 教授 兵頭 和人)
健康な状態を保つための活動を楽しく継続するためのロボット・システムの開発に取り組んでいます。
ロボット・メカトロニクス学科/スマートロボティクス研究開発センター 兵頭 和人教授
高齢者の健康増進および介護予防において継続的に健康状態を把握し、適度な運動を行うことは有効と言われています。しかし,自発的に健康状態の把握・運動を継続することは中々できません。また、核家族化の影響により育児に関する知識が不足していて、育児への不安が増加しています。
このような問題を解決するために、スマートロボティクス研究開発センターでは、日常生活の中で手軽に高齢者や乳幼児の健康状態の計測し、健康状態を維持するための活動を長く続けるために①会話やふれあいを通じて健康状態を把握する機能、②日常生活におけるリスクを把握する機能、③運動やコミュニケーションを促す機能を持つロボット・システムの開発に取り組んでいます。
開発したロボット(写真)は脈拍、体温、血圧を測定する機能や利用者の体の動きを計測する機能を持っていて、握手をしたり、ロボットと向き合って会話をしたりする中から健康状態を判断するためのデータを計測します。一緒に体操を行う機能を持っていますので、運動不足の解消のお手伝いをしてくれます。また、合唱やハミングをする機能も持っていますので、歌を歌ってストレスを解消する際にもサポートをしてくれるシステムです。今後や乳幼児向けの外装やお子さんの成長に合わせた機能を選択できるシステムの開発を行う予定です。