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神経細胞の中には宅配システムが存在する?(応用バイオ科学科/健康生命科学研究所 准教授 山下 直也)

再生できない神経細胞を生涯にわたり維持することは、健康に生活し続けることに繋がります。私たちは、神経細胞の維持に関わる宅配システムに注目し、その異常と病気との関係を研究しています。

私たちが物事を感じ、考え、覚えたりできるのは、脳の中に850億個もの神経細胞がいるからです。神経細胞の殆どは生まれる前に作られ、一度作られた神経細胞は再生できません。100年ともいわれる長い人生の間、神経細胞には様々なキズがつきます。従って、できたキズを治したり、キズができないよう保護したりして神経細胞を維持することは、健康に生活し続けることに繋がります。

図のように、神経細胞は複雑な形をしていますが、その部品を作る工場は「細胞体」という部分のみです。細胞体で作られた部品は、細胞体から伸びる「神経突起」の隅々まで届けられます。神経細胞を維持するためには、必要な部品(荷物)を必要な場所へ届けることが必須ですが、これには宅配便のような輸送システムが関わります。

応用バイオ科学科/健康生命科学研究所 山下 直也 准教授

インターネットで何かを購入すると、次の日には商品がきます。しかし、輸送の過程で道を間違えたり、輸送が止まったりすると、欲しいものが欲しい時に届きません。最近の研究から、神経細胞内の宅配システムにおいても間違いが生じ、それが神経細胞を傷つけ、病気を発症させることが分かってきました。

私たちは、神経細胞内の宅配システムが正確に働く仕組みを明らかにしてきました(Yamashita, J Pharmacol Sci, 2019)。これを踏まえて現在は、宅配システムの異常と病気との関係についても研究しています。そして研究を通じて明らかにしたことを応用し、宅配システムに異常が生じる可能性を予測し、病気の治療に役立てる研究にも取り組んでいます。


▼本件に関する問い合わせ先

研究推進機構 広報担当

E-mailken-koho@ccml.kanagawa-it.ac.jp

 

▼関連するSDGs

3 すべての人に健康と福祉を

3 すべての人に健康と福祉を

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