先進eスポーツ研究センターの取り組み(情報ネットワーク・コミュニケーション学科/先進eスポーツ研究センター 教授 塩川茂樹)
いつでも・どこでも・だれでも楽しめるeスポーツを、情報通信技術の活用を通じて、より楽しめるようにする工夫をしていきます。
情報ネットワーク・コミュニケーション学科/先進eスポーツ研究センター 塩川茂樹 教授
先進eスポーツ研究センターは2020年11月に本学で発足した「eスポーツプロジェクト」に併せて設立された研究センターです。NTT e-Sports、NTT東日本と結んだeスポーツに関わる産学連携協定を軸に、情報通信技術やスポーツ情報科学の活用によりeスポーツの価値を確立するための研究に取り組んでいます。また、KAIT eスポーツクラブの支援を通じて、eスポーツ分野の新技術、新アプリの開発に学生も携わらせることで、新しいIT教育の場の提供も図っていきます。ここでは情報通信技術を活用した研究として競技コンテンツの低遅延配信を紹介します。
eスポーツでは遅延が競技に致命的な影響を及ぼす可能性があります。例えば図1のように極端にネットワーク遅延に差がある競技者で対戦をすると、低遅延ネットワークの競技者が有利になる可能性が高くなります。そこで図2のような情報指向型ネットワークという技術を活用し、競技コンテンツデータを適切に複製し分散・蓄積させることで、競技用サーバ以外からもデータを取得できるようにすることで低遅延を図る手法について研究をしています。
図1 ネットワーク遅延がeスポーツに及ぼす影響
図2 情報指向型ネットワークのイメージ
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