スマートウォッチを用いたジェスチャー認証(セキュリティ研究センター/情報ネットワーク・コミュニケーション学科 教授 岡崎 美蘭)
スマートウォッチを付けた腕を動かすだけで認証が完了できる!
現在、誰もがスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を持つ時代になっています。また、最近は身に着けて体調管理や健康管理ができるスマートウォッチなどのウェアラブル端末が多く登場しています。 このようなスマートウォッチにもスマートフォンと同様に個人情報が多く含まれているため、 それにアクセスするために個人認証が用いられており、 スマートフォンと同様に覗き見攻撃に脆弱なPINやパターンロックが用いられています。
セキュリティ研究センターでは、盗難による個人情報の漏洩の可能性がモバイル端末より低いスマートウォッチ上で、 スマートフォンなどの個人認証を行うことができる認証方式の研究を行っています。 特に、スマートウォッチの小さいスクリーンを指でタッチすることなく、手首や腕を動かすことで認証ができるジェスチャー認証方式について研究を行っています。
セキュリティ研究センター/情報ネットワーク・コミュニケーション学科 岡崎 美蘭教授
この研究では、ユーザがスマートウォッチを付けた腕を上、下、右、左、前、後、回転などのジェスチャーを行うことで認証ができます。さらに、ジェスチャーを他人が見て真似することによる攻撃から守るため、事前にフェイクのジェスチャーを登録して認証することもできます。これによって、スマートウォッチの小さい画面をタッチする操作がなくユーザの利便性が向上し、 ジェスチャーを毎回変えることで、 第三者からの覗き見耐性がある安全な認証方式として使えると考えられます。
→