センサ情報とクラウドサービスから地図上で路面情報を共有する(情報工学科/先進太陽エネルギー利用研究所 教授 田中 博)
近年、測位衛星からの信号を受ける基準局*)からの補正情報を受信して、高精度に位置を検出するRTK-GPSと呼ばれるシステムが実現されています。我々が取得したサイクリングロードを歩行したときのRTKとスマートフォンによる移動の軌跡の例を示します(図1)。RTK-GPSの高精度な位置検出性能が確認できます。また、振動を小型な加速度センサを用いて検出することも可能になっています。
情報工学科/先進太陽エネルギー利用研究所 田中 博 教授
近年、測位衛星からの信号を受ける基準局*)からの補正情報を受信して、高精度に位置を検出するRTK-GPSと呼ばれるシステムが実現されています。我々が取得したサイクリングロードを歩行したときのRTKとスマートフォンによる移動の軌跡の例を示します(図1)。RTK-GPSの高精度な位置検出性能が確認できます。また、振動を小型な加速度センサを用いて検出することも可能になっています。
自転車で走行中の路面の凹凸による振動の大きさと走行者が受ける体感による路面の評価との関係を調べるために、振動加速度と体感による乗り心地の判定結果を同時に取得する実験システムを構築しました。そして取得したデータの統計解析を行い、加速度の標準偏差の値から路面の評価を予測できる見通しを得ました(図2)。
これらの技術とクラウドサービスとして提供されているマップ情報を組み合わせ、路面の評価のデータを集め、ブラウザ上で共有するしくみを検討しています(図3)。自転車通学の学生の協力を得ることによって、大学周辺、厚木市内の住宅街の道路の状態を通学中や日常の移動の中で意識することなく集めることが期待できます。
*)本学ロボット・メカトロニクス学科の吉留准教授が学内に設置した基準局を用いています。
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