動きや生体情報を測定しスポーツの世界に貢献する(情報工学科 教授 谷代 一哉)
スポーツにおける生体の不思議・なぜを解明する.
プロ野球やJリーグおよび海外サッカーなどに象徴される「競技スポーツ」は,馴染みの深いものと思われます。その中に於いてみられる,巧みな動きや力強い動きは,すべて筋肉が引き起こしており,その筋肉は,どのようにして収縮弛緩を繰り返しているのか?それに伴う心臓・神経系および循環系などの生体内はどのように変化しているのか? なぜ,素早い動きが可能なのか?なぜ,長時間の動きが可能なのか?熟達者は非熟達者に比べて,生体内ではどのような変化が起こっているのか?これらを計測し,そのメカニズムや関連を検討していきます。
情報工学科 谷代 一哉 教授
一方,近年「スポーツ」を取り巻く環境も大きく変化してきており,子どもたちの「遊び」や高齢者の健康目的の「身体活動」など.また,パラリンピックの台頭により「スポーツ」は一部の人のものではなく,低体力者や障がいのある人も参加が可能になり「スポーツ」の定義も大きく変化してきています.加えて,テクノロジーの進化に伴うe-sportsなどの活動も「スポーツ」として捉えられ始めてきています。
スポーツの語源である,デポルターレ(ラテン語:de portare)は,日常からの解放や「遊び」と言うニュアンスがあったようです.そのような意味では,現代の「スポーツ」は,過去の概念に戻りつつあるようでもあります。
また,これらを包含したすべての「スポーツ活動」が,すべての人に健康や心身への豊かさをもたらすことが期待されています。
「スポーツ」における不思議・疑問の一端を解明していきます。