VOICE 修了された方の声
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2024年度 セカンドレベル修了者の声
2024年度セカンドレベル研修生は第2期生となる10名が、2024年10月11日に修了式を終えました。多くの学びを得て自信と勇気をもって、現在職場でご活躍されております。その中から修了者1名の研修の学びと現在の取り組みについてご紹介いたします。
私は、2022年度にファーストレベルを受講し、2023年度に看護科長になりました。ファーストレベルでは、俯瞰して自組織を見ることの大切さを学び、実践に活かしていこうと思いました。しかし、慣れない管理業務、突発的に起こる課題など目の前の事象に対応することに精一杯で、学んだことが活かせていないと感じていました。もう一度、看護管理について学びたいと思いセカンドレベルを受講しました。
ファーストレベルの時と同様、実績のある講師のパワフルな講義は、自身の課題に対して示唆を得られるものでした。受講者同士のディスカッションも多く、自施設だけではなく、他施設の情報を聞きながら自施設の在り方や自部署の課題を捉えられる良い機会となりました。週末型の講義は、週末に学んだことや取り組んだ課題からヒントを得て、自部署の課題に取り組むことができました。現在も取り組みを継続しているため、後期に評価をしたいと考えています。
統合演習Ⅱでは、自部署のあるべき姿を捉え、自部署のデータを分析・解釈をし、文献検討から根拠に基づいて課題に対しての看護改善計画書の作成を行いました。講師の熱心な指導とグループメンバーとのディスカッションを通して、課題の本質を繰り返し考え、4ヶ月を通して発表に至りました。病棟では常に他の課題に直面しており、課題の本質がぶれそうになることもありましたが、この検討するプロセスは自身の課題にも気が付くことができ、大きな財産となったと感じています。一方で、仕事と両立をしながらの受講は大変な面もありました。受講者同士で励まし合い、話し合うことで、自身を振り返る機会になったり、客観的に捉えることができ、受講期間を乗り越えられたと感じています。改めて学ぶ楽しさを感じることができたので、今後も学び続けていきたいと思います。
2023年度「ファーストレベル」修了者の声
第5期生となる2023年度認定看護管理者教育課程「ファーストレベル」研修受講者48名は、全課程を終了し2024年2月16日に修了式を終えました。多くの学びを得てそれぞれの職場でご活躍されています。その中から修了者2名の当センターでの学びと今後の取り組みについてご紹介致します。
私は専従感染管理認定看護師として組織横断的に活動しています。COVID-19の闘いを通して、多職種協働によるチーム医療を提供するなかで、リーダーシップを発揮することが大切だと痛感しました。しかし、リーダーシップ能力に自信が持てず、管理者としての知識と能力を養いたいと思い受講を希望しました。
著名な講師陣の講義では、看護管理者が行うべきマネジメントの基礎知識と実践のポイントについて多くの学びを得ました。熱意溢れる先生方の講義から、沢山の勇気と元気をいただき、毎回受ける授業が楽しみでした。統合演習は、ドナベディアンの質評価の枠組を用いて現状分析を行いました。まとめるまで苦慮しましたが、新実センター長の丁寧なご指導やグループメンバーの支援により目標を達成することが出来ました。実践計画書を立案するだけでなく、「あるべき姿」に向かって、PDCAサイクルを回し、質の向上に繋げていきたいと考えます。
地域包括ケアシステムの構築が推進されるなか、切れ目のない看護を提供していくためには、福祉や在宅における感染対策も重要となります。院内のみならず、他施設の医療従事者と接する機会も増すため、レディネスに応じた指導が実践できるよう対人関係能力を高めたいです。激変期にある医療界において、看護管理者として広い視野を持ち、問題を多角的に分析すると共に多職種と協働し、解決できるよう取り組んでいきたい。
私は主任として教育担当室に所属し2年目を迎えました。今までは部署のスタッフに看護実践を通して指導を行っていましたが、現部署ではOff-JTを通して組織に求められる人材育成について考える必要がありました。しかし、実際は院内研修を実施することに精一杯で「これでは人を育てられない、中央教育と現場教育を連動させるためのマネジメントの視点が自身には不足している」と感じ、この認定看護管理者教育課程ファーストレベルを受講しました。
研修では経験豊かな先生方から、マネジメントの捉え方や看護管理実践につながる知識や技術を学習することができ、どの授業も刺激的で充実した日々でした。特に、統合演習Ⅰでは、各科目で学習した知識をフル回転させて臨みました。看護管理実践計画書の作成は考えては立ち止まり修正を繰り返す日々でしたが、現状の分析を丁寧に行うことで課題の明確化につながり、他者を説得させられる問題提起ができると自信につながりました。また、組織を動かしているのは人であり、組織を良くするのも人であると学びました。より良い組織を作るためには、看護管理者としてのリーダーシップを発揮し、看護スタッフの育成が重要となります。
今後は、看護管理者の役割として、自組織の看護が対象者にとって常にベストを尽くせているのかを常に確認し、統合演習で培った問題解決のための分析を行い、課題を明確にして人材育成につなげたいと思います。また、このファーストレベルでの学びを活かし学習する組織の醸成にむけて、変革・改善にチャレンジしていきたいと思います。
2023年度「セカンドレベル」修了者の声
2023年度セカンドレベル研修生は第1期生となる17名が、2023年10月13日に修了式を終えました。多くの学びを得て自信と勇気をもって、各職場でご活躍されております。その中から修了者2名の研修の学びと現在の取り組みについてご紹介いたします。
私は師長になり7年が経ちますが、認定看護師として院内の褥瘡管理を行っていたため病棟管理の経験は短く、師長として部署の目標達成に向けた、分析力や問題解決力が不足していると感じ、セカンドレベルの受講を希望しました。講義では、実績のある講師の方から、データや指標を用いて根拠に基づいた現状分析をすることの重要性を学びました。施設実習では、地域の老人保健施設での実習という貴重な体験と、その後の受講生同士のディスカッションから、地域連携の課題を抽出し、地域包括ケアシステムにおける自施設や自部署の役割を明確にすることができました。一番印象に残った科目は統合演習Ⅱです。データを用いた現状分析に苦慮しながら、何回も看護実践計画書を修正しました。仕事と研修の両立は容易ではなく、途中で諦めそうになったこともありましたが、アドバイザーの先生方からの熱く丁寧な個人指導と、グループのメンバーとの助け合いにより、無事に統合演習の発表会まで辿り着くことができました。大変だった日々も今となっては良い思い出です。
4か月間の研修を乗り越えることができたのは、励まし合いながら多くの課題に取り組んだ仲間がいたからです。県を超えて、貴重なネットワークを作ることができました。
研修終了後に自施設で行った部署目標の中間評価では、早速データを用いた現状分析を実践してみました。今後は、研修の学びを活かし、目の前の事象に翻弄されることなく、問題の本質を見極め、一つずつ問題解決をしていきたいと考えています。
私は、2021年度に貴学のファーストレベルを受講し、管理には経験値や現場実践能力とは別に、管理に関する理論や知識、問題解決思考や概念化能力が求められることを改めて痛感しました。そのため貴学のセカンドレベルの受講を自分の目標に掲げました。その後、病棟から看護部へ異動し、キャリア開発担当師長に就いたことが自身の転機となり、ファーストレベルでの学びや管理実践を基盤に、管理を行なう上での意味づけや視野を広げるために受講しました。
セカンドレベルでは、毎回、著名な講師の方々から熱意溢れる講義や演習を受けることができ、充実した日々でした。自身をリフレクションする時間は勿論のこと、研修生と意見を交わし、情報交換もできたことは貴重な経験です。特に、統合演習や演習の課題では共に悩み、助け合う中で同じ立場だからこそ共感できることや、視点を変えることで学びが広がり、同じ時間を共にした仲間は、これからも私にとって財産だと思っています。
またセンター長の新実先生から管理で必要なことを多く学ばせて頂きました。現職では、さらに組織横断的な管理も求められますが、本質を追求し、確固たる意志を持ち、役割を果たしていきたいと考えています。今後もセカンドレベルでの学びを自分の管理に活かし、常に「あるべき姿」を掲げながら管理者として努めていきたいと思います。
2022年度「ファーストレベル」 修了生の声
2022年度「ファーストレベル」研修は第4期生となる37名の受講者が、2023年1月20日に修了式を終えました。今年度も厳重な感染対策を行い、ほぼ全課程を対面で実施できました。多くの学びを得ていただき、それぞれの職場でご活躍されています。その中から修了者2名の当センターでの学びと現在の取り組みをご紹介致します。
私がファーストレベルを受講した理由は、先輩看護師長達と看護補助者の活用とラダーの確立に向けたワーキンググループでの成果を得た経験から、私も先輩看護師長達のように、根拠のある管理が行える看護管理者になりたいと思いファーストレベルの受講を決意しました。
ファーストレベル研修の場は、初回の講義で新実センター長から頂いた「仲間の存在を実感する場」「意識改革の源泉となる場」「気持ちが元気になる場」である。まさにその通りでした。
ヘルスケアシステム論では、チーム医療と多職種の法律と業務について学び、タスクシフト・シェアを行う上で、それぞれの職種の専門性で行えることや法律上の業務範疇について知識の整理をすることができました。現在、多くの施設で看護補助者へのタスクシフト・シェアを推進しているため講義の内容をすぐに現場へ反映させることができました。
統合演習では、自部署の問題とあるべき姿について徹底的に悩み、考えることができ良い経験となりました。一番苦労した点は、頭の中で考えた内容を言葉では伝えられるが、その内容を文章化することや必要なデータを分かりやすく表現するということでした。行き詰まった時には、講師やグループメンバーに相談しアドバイスを得ることで困難を乗り越えることができました。
更に、印象に残っているのは、特別講義で看護管理者として必要な9つの能力についてです。特に重要と感じた能力は、多職種に看護のエビデンスを提示できること、看護理論の基盤があり概念化できること、変化を好みチャレンジする勇気があるという内容です。改革には、反対勢力がつきもので、時に心が折れそうな時もありますが、チャレンジする勇気を常に持ち看護管理を行なっていきたいと思います。
現在、自部署における様々な問題や課題に対して取り組みを行なっています。その際、大事にしていることは、実際に起こる事象について理論に当てはめ考えるようにしています。また、統合演習で学んだ看護実践計画に沿って、現状分析を行い課題の抽出や最優先課題の特定を行うよう心がけています。今後も、ファーストレベルで培った知識や技術を用い根拠のある看護管理を示し、部署スタッフと共に実践し、成果を見出していきたいと思います。
私は副看護師長として10年経験しましたが、看護管理者として何かを成し遂げたのだろうかと悩み不安な気持ちを持っていました。そこで、一から看護管理を学びたいと思いファーストレベル研修を受講しました。
講義では、著名で経験豊富な先生方から、最新の医療・看護の動向や多方面から看護管理に必要な講義を受け、自分の視野の狭さを自覚しました。問題を解決するには、様々な要素を多角的にとらえ、介入していくことの重要性を理解できました。看護管理者はビジョンを持ち、一貫する必要があります。今まで漠然とした管理観しか導き出せていなかったことにも気が付きました。また、講義の中にグループワークを行う時間が設けられており、他施設の現状が分かり新たな知識を得ることや同様の悩みを共有でき、有意義な時間でした。
統合演習では、自己の課題を明確にし、自分の考えをまとめ伝えることに苦慮しました。更に、研修で得た知識を活かし、レポートとして論理的思考が求められました。「あるべき姿」から「現状」を分析して、これが「本質の問題」なのかと、自分の中で幾度も問いました。私は、今まで目の前に見えている事柄を問題と捉え、課題に取り組んだつもりになっていたのだと気付き、概念化スキルを学ぶことができました。また、研修を通して多くの知識を得ただけではなく、大切な仲間ができたことも大きな収穫だと感じています。
研修を終えた今、問題が生じたときには現状分析を丁寧に行い、自職位で行うべきことを考えるように心がけています。結果だけに囚われずプロセスを重視し、対話を大切にした看護管理を行っていきたいと思います。管理観をベースに学んだことを活かしながら看護管理者としての役割を果たしていきたいと思います。
2021年度「ファーストレベル」 修了生の声
2021年度「ファーストレベル」研修は第3期生となる49名の受講者が、2022年1月21日に修了式を終えました。約3ヶ月に及んだ教育課程は、新型コロナ感染禍において、厳重な感染対策を行い、約60%の対面研修が実施できました。多くの学びを得ていただき、それぞれの職場でご活躍されています。その中から修了者2名の当センターでの学びと現在の取り組みをご紹介致します。
私は、今年度、自部署の離職防止対策に悩み、自分の管理に自信をなくし、ファーストレベルを受講しました。
研修では、看護管理について不足していた知識や情報を習得でき、グループワークや演習を通して他施設の看護の現状や取り組みを知ることで、自施設の役割と課題について広い視野で捉えることができました。
統合演習では、3ヶ月間、自施設・自部署の役割は何か、なにが「あるべき姿」なのかを常に考え続けました。そして、「看護管理者こそ看護の原点を忘れない、対象者にとっての最善を追求する」ということに改めて立ち返ることができました。また、管理者としてどういう部署でありたいかという自分の看護観・管理観に立ち返り、自分自身に向き合うことで、看護管理者としてなすべきことが明確になりました。
働きながら研修を受講することは大変なこともありましたが、実務の中で自分の管理の視点が変化していることを強く実感できました。研修を終えた今では、現状分析を丁寧に行い、それに基づいた対策を立案すること、スタッフにビジョンを伝えることを大切にしています。統合演習で立案した、教育計画の再評価やフォロー体制の再構築を実践しながら、今後の指導者育成についても力を入れていきたいと思っています。
研修を通じて、尊敬できる先生方との出会いや、かけがえのない仲間ができたことは大きな財産となりました。同じ悩みを持つ研修生とディスカッションできたことは、学びの意欲の向上につながり、研修を終えた今でも大きな活力となっています。
私がファーストレベルを受講した動機は、看護課長2年目として知識と経験が不足しているために漠然とした不安があり、自信をもって看護管理を行えていない現状があったからです。目の前に見える課題をこなすだけでは組織的な管理ができず、人材育成に大きな壁になると感じていました。そのため、看護管理の基礎を体系的に学ぶ必要があると考え受講しました。
様々な講義を受講することで、日々生じる問題を目先の事象に捕らわれる傾向があることに気がつくことができました。また、組織として「あるべき姿」は何かを考えたうえで自部署の現状を俯瞰し、なぜ・なぜと論理的思考で分析をすることが必要であることを学ぶことができました。見方を少し変えるだけで、私がやりたいことではなく、自職位で解決しなければならないこと、というように問題を捉えることができました。そして、研修修了時には多くの学びから看護管理を実践していく不安が自信へと変化しています。
現在、スタッフの看護実践能力向上に向け、個々の特徴を把握し強みを活かした人材育成・目標管理を実践することを心がけています。ファーストレベルを通して、経験豊富な講師との出会い、同期とのグループワーク、意見交換などの繋がりこそが学びの魅力でした。そして、これからの財産になると思っています。今後も、看護管理を楽しみ実践できるよう精進していきます。
2020年度 「ファーストレベル」 修了生の声
2020年度「ファーストレベル」研修は41名の受講者を迎え、2021年1月に全員が修了式を終えました。新型コロナ感染禍においてほぼオンライン研修でした。多くの学びを得ていただき、それぞれの職場でご活躍されています。その中から修了者2名の当センターでの学びと現在の取り組みをご紹介致します。
私は看護教育担当の部署に所属し、院内全体の継続教育や臨地実習の調整などをしています。私がファーストレベル研修を受講した動機は、看護教育の問題解決を図るにあたり、主任看護師として看護管理の基礎を体系的に学びたいと考えたためです。
講義では経験豊富な先生方から、看護管理者としての態度や看護管理を実践する上で基本的な知識や理論を学びました。統合演習では看護管理実践計画の立案を通して、目の前の問題に対してすぐ解決策を考えるのではなく、現状を丁寧に分析し、問題を絞り込み、あるべき姿から論理的に課題を抽出して考えることの大切さを学びました。
少子高齢化で労働人口が減る中、私たちは限られた人材と時間で多くの問題を解決していかなければなりません。看護教育においても以前のように研修や勉強会をただ増やせばよいのではなく、学習者が時間内でいかに学ぶかが重要です。成人学習では日々の経験が学習教材になり、組織で役割を持つことが学習者の動機づけになることを学びました。
現在は看護教育の問題に対して、現場の看護師とともに様々な角度から現状を分析しあるべき姿を考え、学んだ知識や理論を活用しながら解決に取り組むようにしています。
神奈川工科大学生涯学習センターでの受講は、今年度はコロナ感染症禍においてほぼオンライン研修となりましたが、駅から近い立地の良さや週末型研修などから、働きながら学習する私にとっては最適でした。3カ月間という短い期間でありましたが、多く学びや出会えた仲間は私にとって貴重な財産になっています。
私が、2020年度ファーストレベルコースの受講を決心した理由は、主任という自職位の立場で看護管理能力に限界を感じたことにありました。高度急性期医療を担う当院での経験は、私を看護師として成長させてくれていますが、看護管理の先輩たちが今もなお「学びぬく」姿勢で益々進化していく姿を見て、学びぬくことのできていない私自身に気づいたのです。
近年の日本は超高齢社会で世界に類を見ない情勢に加えCovid-19の猛威に晒され、看護の現場も変容しました。地域社会と連携し、これからの看護現場を考えていく時代に喫緊の課題は山積みですが、看護管理の初学者である私にとってファーストレベル研修では視野を広め、知識を得て自分を変化させることができ、課題に立ち向かう学びができました。
2020年度の講義は感染対策のため殆どがリモート学習でしたが、ITに特化した神奈川工科大学の恩恵を受けられたことや講師の先生方の熱意が伝わり毎回の受講が楽しみでした。また他施設の受講生とのグループワークや看護管理実践計画書の作成は、毎回新たな発見の連続で脳裏に焼き付く貴重な経験となりました。
現在は、近い将来に向けた自職位での活動を考察でき、看護サービス上の諸問題について学んだ知識を使い実践に役立てることが出来ています。今ではファーストコースで「自信」と「勇気」を得て、看護管理者の役割と看護実践の両側面から学ぶことで見出せた管理の道のりを、学びぬく姿勢で歩んでいけると感じています。
2019年度 「ファーストレベル」 修了生の声
当センターは、2019 年 7 月に日本看護協会認定看護管理者教育機関の認定を受け、11 月より認定看護管理者「ファーストレベル」研修を開講致しました。2020 年 2 月に「神奈川工科大学看護生涯学習センター第1回修了者」として、19 名が修了式を終え、それぞれの職場で活躍しています。その中から 2 名の修了者の当センターを受講しての学びと現在の取り組みをご紹介致します。
私は、日々業務の中で生じる様々な問題解決に管理者としての知識不足を感じ、2019年度ファーストレベルを受講しました。研修では経験豊富な諸先生方から、最新の医療・看護の動向を初め、様々な角度から看護管理を学修する中で、今まで経験値だけで行動していたことを痛感しました。
特に、統合演習では自部署の看護管理課題に対し、「あるべき姿」から現状を明らかにし論理的思考に基づく分析にとても苦労しました。施設や職位は違いますが、同じ目標を持った仲間とのグループワークは、自分とは異なる思考に新たな発見もあり、大変貴重で有意義な時間となりました。
ご指導頂いた担当の先生も論理的に考えることの道筋を常に投げかけて下さり、管理者としての考え方の視野を広げることができました。そして、問題が生じることのみが問題ではなく、日頃から問題が起きないようにすることは勿論、問題が生じた時の解決への取り組みが重要であり、看護管理実践は問題解決の連続であるとの気づきが研修の大きな学びとなりました。
現在は、副看護部長として研修で学んだ知識を活用し、看護の原点を忘れず、患者にとっての最善は何か、自分の立ち位置で何をすべきかを考え、日々様々な問題にも柔軟な考えと論理的思考で根気強く問題解決に取り組むように心がけています。私自身もスタッフも看護を通して成長できるよう、今後も努力をしていく所存です。
私が、看護生涯学習センターのファーストレベルを受講した理由は2つあります。一つ目は、組織の目標を達成するために、多角的に捉えた人材活用することが、看護管理者として不足していると感じたからです。二つ目は週末型研修であり勤務をしながら学ぶことができ、私自身のワークライフバランスに合っていたことです。
研修では、看護管理者の役割として組織の方針や目標に貢献するためには、自律した看護実践を行い、人間としても成長しキャリアアップしていける人材を育成することがあることを学びました。この学びを活かし、スタッフと対話を行うときにはコーチングスキルを意識的に活用していくことを実践しています。
また、成長や成果を目標管理シートを使用し見える化する教育方法を取り入れ、内発的動機づけによりモチベーションアップ・やりがい感を高め、組織の活性化につながるように取り組んでいます。
研修の中で、一番苦慮したのが統合演習でした。どのように看護管理問題を分析し解決策を出していくのか、解らず、悩み、知識や技術の不十分さを痛感させられました。しかし、担当教員の相談しやすい人柄と研修生に合わせた的確なアドバイスから、解決策を見出すことができ演習を進めることができました。そして、研修修了時には多くの学びから看護管理を実践していく不安が自信へと変化し、概念化スキルアップに向けた新たな目標を持つことができました。
また、様々な施設から参加していた受講者と悩みを言い合える関係性が築けたことが修了までの支えとなり、私の貴重な財産となりました。管理者同士のネットワークができ、これからの管理活動の糧となり得ると感じています。
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