MITソフトウェアエンジニア講師によるApp Inventor実習を実施しました
9月6日~12日(土日を除く)の5日間に渡り、MIT(Massachusetts Institute of Technology)のコンピュータ科学・人工知能研究所(Computer Science & Artificial Intelligence Laboratory, CSAIL)のソフトウェアエンジニアであるDavid Kim氏を講師としてお招きし、App Inventorを利用したAIプログラミング授業(科目名: 国際情報実習)を実施しました。香港からオンラインで、Angie Zhou氏にも講義いただきました。
講義、実習風景
David Kim講師
Anzie Zhou講師 (from 香港)
App InventorのAI機能を実習
実習では、最新のAIを利用したスマートフォン・アプリ開発の基礎について学びました。App Inventorでは、ChatBot、ImageBotなどの生成AIを利用できるコンポーネントが組み込まれており、人と会話するアプリ、言葉の内容から絵を生成するアプリなどを作ることができます。今回の実習では、さらに、言葉でApp Inventorのアプリを作成する最先端機能についても実習していただきました。(今回の実習が、世界で初披露とのことです!) 言葉でApp Inventorに話しかけることで、外国語翻訳などのスマートフォン・アプリを画面設計からプログラミングまでしてしまうという、まさに未来のプログラミング機能でした。
App Inventorでのブロックプログラミング
スマートフォンアプリ設計の講義
最終日には自分のアイディアを発表・海外協定校からも参加
本学からは情報学部だけではなく、工学部、応用バイオ科学部、健康医療科学部などから約40名(内、オンライン15名程度)の学生が参加しました。本学の海外連携大学であるUIB(インドネシア)、バンコク大学(タイ)、UTAR(マレーシア)、UNISULLA(インドネシア)等からのオンライン受講者も多く、合計約120名の参加者となりました。
実習では、身の回りの問題を解決するためのスマートフォン・アプリについて自分のアイディアを説明し、デモ・アプリを作成するという宿題が課せられました。最終日に、発表会を実施しました。自分の健康状態や現在の気分を伝えることで対話AIが対処方法を教えてくれるアプリなど、日常で役に立つアイディアが受講生より披露されました。
最終プレゼンの様子
海外学生もオンラインで発表
App Inventorチームからのご挨拶
講義の最終日には、MITでのApp InventorチームのリーダーであるHarold Abelson教授、Dr. Evan Patton氏、Jeff Freilich氏、App Inventor FoundationのDr. Natalie Lao氏、および、山本富士男名誉教授からもご挨拶がありました。
Harold Abelson教授のご挨拶 (from ボストン)
Dr. Evan Patton氏のご挨拶 (from ボストン)
Dr. Natalie Lao氏のご挨拶 (from ロサンジェルス)
山本富士男名誉教授のご挨拶
Jeff Freilich氏のご挨拶 (from ボストン)
最後の実習の後にランチパーティを開催し、David講師と本学学生との交流をさらに深めました。受講学生にとっても、最新のAI技術について英語での講義を体験することが大きな刺激となったようです。今後も、このように海外講師による国際的な情報実習を企画し、学生が英語で最先端情報技術について学ぶ場を提供していく予定です。
ランチパーティでの集合写真