第7回工大サミットを開催しました
2024年11月30日(土)、全国の工科系私立9大学による「第7回工大サミット」を、本学にて開催しました。当日は、全9大学の学長、教職員、学生、企業関係者、工業高等学校をはじめとする多数の参加がありました。またオンライン配信を併せて実施し、全国から視聴をしていただきました。
「工大サミット」は、工業立国を支える人材育成に対する工科系大学としての使命と、グローバルな環境で活躍できる人材育成を共通課題とし、各大学の人的・物的資源の情報共有および相互の連携・協力による理工系高等教育の更なる活性化を目指して、2017年3月に設立されたもので、現在は、愛知工業大学、大阪工業大学、神奈川工科大学、芝浦工業大学、東北工業大学、広島工業大学、福井工業大学、福岡工業大学、北海道科学大学(50音順)の9大学が参加し、各大学が持ち回りで毎年1回「工大サミット」を開催しています。
第7回目となる今回は「工業高校と工業大学の未来」というテーマのもと、⼯業⾼校と⼯業・⼯科系⼤学の連携の在り⽅を探り、将来展望を⾒出すことを主たる⽬的として開催しました。
本学 小宮一三学長の開会の挨拶、来賓として参加いただいた文部科学省 高等教育局 専門教育課 科学・技術教育係 係長 澤田 和輝 様の挨拶に続いて、公益社団法人 全国工業高等学校長協会 理事長 守屋 文俊 様に「全国の工業高等学校の現状と課題」というタイトルで基調講演をいただきました。学長パネルディスカッションでは、各大学が取り組む工業高校との連携について、事例紹介・報告を行いました。
分科会は2つのテーマで行われ、テーマA「工業教育の未来」では、工業高校から工業・工科大学に進学した在学生が登壇し、自身の経験や学び、将来についてプレゼンテーションを行いました。続くディスカッションパートでは、工業高校・大学における課題や改善案に関する学生視点からの意見も多く寄せられました。テーマB「工業教育の質保証」では、5つの教育関連機関から工業教育の事例や成果に関する発表およびディスカッションが行われました。工業高校・大学における教育内容について情報共有をするとともに、それらを踏まえたシームレスな学びの接続・発展が重要であると再認識する機会となりました。
また本学公式eスポーツ部「KAIT eSports」の学生が運営主体となり、工大サミット参加大学の学生交流を目的としたeスポーツイベントをKAIT TOWN棟『市民・eスポーツホール』で開催しました。開会式の後、参加者は各カテゴリーに分かれ、熱戦を繰り広げました。1階会場では人気対戦アクションゲームによる白熱した攻防が展開され、大きな歓声が上がりました。一方、2階会場では一人称視点シューティングゲームが行われ、ガラス張りの対戦席に緊迫した空気が流れる中、戦略を駆使したスピーディな知能戦を展開し、会場を沸かせました。約4時間にわたる熱戦の末、閉会式ではeスポーツ部顧問であり学生部長の塩川茂樹教授から優勝者に賞状が授与されました。その後はフリータイムとなり、参加者同士が親睦を深め、交流を楽しみました。
9大学の学長によるパネルディスカッション
9大学の学長によるパネルディスカッション
分科会Aでの学生によるディスカッションの様子
分科会Aでの学生によるディスカッションの様子
分科会Bにおいて、本学の理工系女性教育プログラムについて発表する 工学部 応用化学生物学科 小池あゆみ教授
閉会式において総括を述べる 小宮一三 学長