情報メディア学科が東京ゲームショウ2024に出展
2024年9月26日〜29日に、幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2024」のゲームアカデミーコーナーに情報メディア学科が出展しました。手作りデバイスを組み合わせた学生ゲーム「どんぶらころころ」、「睡魔退散」、「サンコロビンゴ」を展示し、4日間を通して年齢や国籍を問わず多くの方に楽しんでいただきました。
本学が東京ゲームショウに出展する大きな目的は、学生の成果を広く知っていただくことです。特にドアを開け閉めしてプレーする「睡魔退散」は、海外から来場された方に好評で、試遊される方やその様子を動画に撮る方も多くいらっしゃいました。また、ゲームメディアの『日経クロストレンド』と『ゲームメーカーズ』の記事でも取り上げられました。
毎年、個性的な見た目や内容で話題になる本学のゲームの特長は、"見たことのないコントローラー"と体を動かす"身体性"です。学生たちは"体のどこを動かしていくか"にポイントを置いてコントローラーを考え、ゲームを企画・制作していきます。また、東京ゲームショウで多くの方に試遊していただくことを考えて、約1〜2分で決着がつくように制作しています。他にも、ブースに掲示するゲームの内容を伝えるポップも学生たちが制作しています。
学生ゲーム 制作メンバーのコメント
「どんぶらころころ」 制作メンバー
徳江 真輝さん、吉田 朗さん、 藤森 生真さん、嶋野 達己さん、大井 映真さん、 宮城 想来さん(いずれも情報メディア学科 3年)
「ウォーターボールでレースをするゲームです。透明な球体を使ったオリジナルコントローラーを、回す・傾けるという動作で、モニター上のウォーターボールを操作します。誰でも気軽に遊べるように、難易度別に3つのステージを作りました。このゲームは手裏剣を投げるような手の動作を取り入れたいと思ったことが、球体を回す動作に結びついてコントローラーが決まり、そこからゲームの内容を決めていきました。」
「睡魔退散」 制作メンバー
岩野 洸太さん、齋藤 涼太さん、楠本 真仁さん、菱沼 希さん、高木 唯衣さん(いずれも情報メディア学科 3年)
「勉強してる部屋にやってくる睡魔を、ドアと窓のコントローラーを開け閉めして撃退するゲームです。ステージが上がると左右2台のモニターに睡魔の数がどんどん増えていきます。最初にデバイス自体をコントローラーにできないか?と考えて、それがドアと窓を動かす動作につながりました。苦労したのは窓やドアの耐久性です。窓はスペアを用意して、東京ゲームショウを乗り切りました。」
「サンコロビンゴ」 制作メンバー
溝渕彩久良さん(大学院 工学研究科 情報工学専攻 博士前期課程 1年)
馬場虎太郎さん(情報メディア学科 4年)
「2人で対戦するゲームです。サイコロ型のコントローラーで計算式を作り、その答えの数字で画面上のビンゴボードの数字を取っていき、先にビンゴが作れた人の勝ちとなります。サイコロ型のコントローラーは3つあり、数字が書かれた2つのサイコロの間に、「+、−、×、÷」が書かれたサイコロを置くことで、答えが自動的にビンゴボードに反映されます。計算をしたり戦略を考えたりする「脳トレ」、サイコロを動かす「指先の運動」、対戦者や周囲の人との「コミュニケーション」の3点を取り入れています。」
本学 情報学部 情報メディア学科のゲーム制作について
本学のゲーム教育は、理論から始まり、デザイン、3DCGグラフィックス、それらをすべてまとめるプログラミング、この4つの科目から成り立ち、それぞれ講義と演習の2本立てで学んでいきます。その流れとは別にゲームデザインからプログラミングまで、2年生の最初から約1年半、3年生の秋の東京ゲームショウまで取り組む「ゲームクリエイター特訓」があります。来年の東京ゲームショウでも、話題を呼ぶゲームをお披露目できるよう学生たちが準備しています。