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情報ネットワーク・コミュニケーション学科丸山研究室・瀬林研究室がNICTの超高精細映像を用いた広域映像配信実証実験に参加

情報ネットワーク・コミュニケーション学科の丸山研究室・瀬林研究室は、産学官連携し、NICT(独立行政法人情報通信研究機構)が主催する"超高精細映像を用いた広域映像配信実証実験"に参加しました。


今回は、神奈川工科大学をはじめ、札幌-東京(秋葉原)-大阪(うめきた)-北陸間を100Gbpsの高速ネットワークで接続し、名護市役所(沖縄)を10Gbpsのネットワークで接続した構成で配信実験を行いました。映像ソースとして、札幌の放送局には、8K(7680×4320画素・ハイビジョンの16倍)カメラを設置した他、北陸のサーバに大学が構築した8K映像サーバからの高品質映像をリアルタイム再生して、各地に配信する実験を行いました。8K映像サーバには、2016年に収録した首里城映像と焼失後に再建に向けて努力している現在の首里城の映像を対比した映像を収録し、名護市役所や大阪のナレッジキャピタルを訪れたお客様に見ていただき、好評でした。


各拠点のネットワークシステムは、学生が中心となって設計し、大学で事前検証したものを各地で構築しました。今回は、コロナ禍での実験という事で、各拠点に学生が自ら行く事ができなかったために、詳細なマニュアルを事前に作成して、現地の方に構築してもらいました。また、実験期間中は、全ての機器の運用操作をリモートで行いました。このため、大学の先進技術研究所の中に、オペレーションセンターを作成し、現地とのやりとりを行いながら学生主体でリモート運用を行いました。リモートにはなりましたが、多くの作業を専門家の方々と朝から夜遅くまで行うことで、学生にとっても大きな学びの場となりました。


また、この実験環境を使い新たに研究開発した技術の検証も行いました。丸山研究室・瀬林研究室ではコンテンツ作成者が特別な設備を持たずに8K映像編集作業を行えるネットワークサービスの実現を目指して、クラウドやエッジ部での8K映像処理機能の開発に取り組んでいます。


今回は、ミハル通信株式会社と古河ネットワークソリューション株式会社と共同で8Kカメラ,国内8K映像サーバ,疑似海外8K映像サーバからの3種類のライブ映像を用いて、クラウドやエッジのover 10Gbpsの高速処理性能が要求される映像処理機能を自在に連携させる技術を世界に先駆けて開発し、編集端末の要求に従って映像を瞬時に無劣化で切り替えるライブ映像編集実験を行い、無事成功しました。


従来は高速処理性能を保証するために,予めコンテンツ作成者がライブ映像編集を行うワークフローに応じた映像処理機能をローカル拠点に集約して、システムを人手で構築する必要があったのですが、新たに映像処理機能間にダイナミックに接続変更可能な相互結合網を設ける事で、広域に展開したクラウドやエッジの複数の映像処理機能を自在に組み合わせたシステム構築の自動化が可能となりました。今後は、本技術を発展させる事で、手持ちのPCをネットワークに接続するだけで、誰でも8K映像編集・配信が可能となる新たなメディア製作手法の確立にむけて研究開発を進めていく予定です。
  
本実証実験の実施にあたり、大学共同利用機関法人・情報システム研究機構 国立情報学研究所様と独立行政法人 情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンター様、サイバー関西プロジェクト様、北海道テレビ放送株式会社様、池上通信機株式会社様、アストロデザイン株式会社様、シャープ株式会社様、アリスタネットワークスジャパン合同会社様、ピュアロジック株式会社様、サン・エレナ株式会社様をはじめ関連組織の皆様のご協力をいただきました。


関連プレスリリース:
https://testbed.nict.go.jp/event/yukimatsuri2021-press.html
https://www.u-presscenter.jp/article/post-45301.html

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