厚木市総合防災訓練において参加者の方に「聴こえ」に関する体験をしていただきました
厚木市では大規模地震や風水害を想定した総合防災訓練が実施され、子中自治会の方により、指定避難場所である本学設置の厚木市防災倉庫の確認等が行われました。
訓練実施後には、KAITアリーナにおいて、参加者32名の方に、地域連携・貢献センター小川センター長より、本学での大規模災害に備えた取り組みと体制、避難所としての機能等について説明を行いました。
また、日本音響学会音バリアフリー調査研究委員会小森様、東京工業大学中村教授のご協力により、本学地域連携災害ケア研究センターのメンバーである情報メディア学科上田麻理准教授、上田研究室所属卒業研究生がヒアリングループ(磁気誘導ループ)のデモストレーションを実施しました。
全体説明をマイクや拡声器等を使用せずに肉声で行うことで、広さ37m×21m、高さ9mあるアリーナバスケットボールコート内では音が反響して聞き難い状態であることを確認後、イヤホンを使用して床に設置されたヒアリングループを通すと小声でもクリアに聞き取れる「聴こえ」の体験をしていただきました。
災害発生時の情報伝達や避難所内での音の問題(情報の収集、伝達、騒音)は、減災につながる重要なツールであることを参加者とのやり取りで確認。
最後にヒアリングループのマークの紹介と、海外と日本での普及状況の相違についての説明も行われました。