情報メディア学科4年の久我一輝さん（指導教員：上田麻理准教授）が、202２年9月に開催された日本音響学会秋季研究発表会において、学生優秀発表賞を受賞しました。授賞式は、2023年3月にオンラインで行われます。

学生優秀発表賞は、2009年に創設された賞で、将来の音響学の発展を担う若手研究者を奨励するため、春季又は秋季研究発表会において優秀な発表を行った学生会員に贈呈されるものです。

■研究テーマ
「FPSゲームにおける聴覚情報利用の重要性に関する検討その１」

FPSゲーム (First Person Shooter)では、プレイヤーの足音や銃声音といったゲーム内の音を聞くことでプレイヤーの位置や状況を大まかに把握することができるためゲームの音を聞いて情報を得ることが重要となってくる。本研究では、聴覚情報の利用がプレイヤーレベルの違いでどう変化するか調査を行い、FPSゲームのプレイヤーレベルにおける聴覚情報の利用方法の違いについて考察する。

受賞した久我さんは、「私は、近年盛り上がりを見せているeスポーツの中でも特に競技性の高いFPSゲームを対象として、プレイヤーレベルによる聴覚情報利用の差について研究をしています。
本研究は、FPSゲームを聴覚の観点から上達することを最終目的としています。その為、初級者、中級者、上級者とプレイヤーレベルを分けアンケート調査や実験を行い聴覚情報の利用がプレイヤーレベルの違いでどう変化するのか調査を行ってきました。
今回、日本音響学会にてこのような賞をいただき、大変喜ばしく、また恐縮に存じます。なにより、指導していただいてきた担当教員や共同研究者の方々、アンケート調査や実験に協力してくださった方々に心より感謝申し上げます。eスポーツの研究はまだまだ数が少なく、これから非常に期待ができる分野です。eスポーツの発展に貢献できるように、今後も実験や聴覚に焦点を当てたトレーニング方法の考察等を行いながら、引き続き研究に励んでいきたいと思っております。」と感想と今後の抱負を語りました。

研究の様子