機械システム専攻の大学院生が、自動車技術会の「2019年度 大学院研究奨励賞」を受賞
大学院工学研究科機械システム工学専攻博士前期課程2年の關野 修さん(井上研究室所属)が、公益財団法人自動車技術会の「2019年度 大学院研究奨励賞」を受賞しました。
本賞は、大学院生の学業の向上発展に資することを目的に設けられたもので、大学院で優れた研究を行った大学院修了予定者を表彰するものです。
受賞した關野さんは、「このような賞をいただき、非常に光栄に思います。井上教授の顔は非常に広く、学部生の時から本当に様々な会社の凄い人たちと出会い、お話させていただき技術交換を行ってきました。そのおかげもあり、非常に有益な研究が行えて、また賞も頂くことができたと思っております。私が勤務する会社は、自動運転に関する技術をオープンソースにする活動を行っています。研究テーマの自車位置推定アルゴリズムも、この前オープンソースとして公開いたしました。
(公開先) https://github.com/MapIV/eagleye
今後もこの技術をブラッシュアップして、さらに性能を高めていき、世の中で当たり前のように使われるような技術にしていきたいと考えています。そして最終的には、エンジニアとして世の中を変えていける存在になりたいと思います。」と話しました。
關野さんの研究内容
「コーストレース制御向上に寄与するリアルタイムな自車位置推定アルゴリズムの研究」
自動運転の技術には、自車位置の高精度な推定技術が必要不可欠です。現在研究されている自動運転システムに用いられているセンサは非常に高額であったり、とても高精度な3D地図が必要であったりと市販車に搭載することはコスト面で難しいです。そこで、本研究では安価なIMU(加速度+ジャイロ計)とGNSS受信機を用いて高精度な自車位置推定を行うアルゴリズムの研究し、実際に自動運転実験車両に実装して自動運転を行いました。