創造工学部自動車システム開発工学科特別客員教授の清水和夫先生による特別講義を実施
5月27日(木)に、創造工学部自動車システム開発工学科の「自動車工学概論」のなかで、本年度から本学の特別客員教授に就任された清水和夫先生の『ずばり理想的な駆動方式とは?』という特別講義が実施されました。
冒頭の清水先生が駆るポルシェGT3によるニュルブルクリンク・インカ―ビデオの衝撃も収まらないうちに、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)の方式として、イシゴニス方式、ジアコーザ方式1966年のFF車スバル100の話、フォルクスワーゲンビートル(空冷リアエンジン・リアドライブ)からゴルフ(水冷・FF)の話など興味深い話が続き、EV時代を迎えた時の「パッケージング」予測などの話もありました。
また、右ハンドルの車両は、右前輪が運転席側を圧迫するためにペダル配置が左寄りとなりがちで、ブレーキペダルが体の中心から左側にずれ込んでいる車両が多く(特に軽自動車)これを、気が動転した状態において右足で踏むことは、非常に難しく、ペダルの踏み間違い⇒暴走は、高齢者側の問題だけではない(車両設計側にも問題がある)という話は、学生の心にとても響いたことと思われます。
今後も清水先生の、深い学識と経験に裏打ちされた特別講義により、本学の学生が自動車関連の「心を持った」エンジニアとして成長することが期待されます。
【清水先生の御略歴】
国際自動車ジャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
レーシングドライバーとして国内外の耐久レースで活躍するいっぽう、自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論や安全性能を専門とするが、環境問題、都市交通問題についても精通している。日本自動車ジャーリナスト協会 日本交通医学研究会 会員。日本科学技術ジャーナリスト会議 会員(JASTJ)。
動画サイト(http://www.startyourengines.net/)でもサステナブル・モビリティに焦点を当てたコンテンツを提供中。