応用バイオ科学科・仲亀誠司准教授の研究グループが、「ブレークスルーテック賞」を受賞しました
応用バイオ科学科 仲亀誠司准教授が参加している、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター(生研支援センター)のプロジェクトで、ピッチコンテストが開催されました。
今回行われたピッチコンテストでは、農林水産・食品分野で新たなビジネス創出を支援する生研支援センター(BRAIN)「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)」で令和3年度に採択されたスタートアップや起業前の研究者など16チームが、事業化を目指す最先端のテクノロジーやビジネスプランについてプレゼンを行いました。
仲亀准教授の研究グループは、林地残材や農作物非食用部などの未利用系バイオマス資源を原料として、ペットボトル(PET)等の原材料となるテレフタル酸を微生物により生産する研究を社会実装(成果の実用化)するための研究を行っており、今回のピッチコンテストでは「ブレークスルーテック賞」を受賞しました。
この賞は、社会課題や政策課題を解決するインパクトが大きく、ブレークスルーが期待されるテクノロジーをプロジェクトマネージャーが選定し、表彰したものです。
受賞された、仲亀准教授は「高い評価を頂いてとても嬉しく思います。本研究成果が実用化されると、我々が普段利用している石油由来のPETボトルをバイオマス資源に置き換えることができ、地球温暖化の原因となるCO2排出量削減につなげることができます。色々な研究課題を解決しながら、実用化に向けて取り組んでいきたいと思います。」と、感想と今後の抱負を述べました。
※スタートアップ総合支援プログラムとは
農林水産・食品分野の新ビジネス創出に資するサービス事業体の創出や新たな技術開発・事業化を支援するプログラムです。創発的研究による事業シーズの創出(フェーズ0)から開発技術の事業化(フェーズ1~3)を段階的に支援するもので、フェーズ0はスタートアップの発想段階での破壊的イノベーションに繋がる技術シーズの創出を目的とした研究を対象としたものです。(同プログラム令和3年度公募要領より、一部抜粋改変)
参考)スタートアップ総合支援プログラム・ホームページ
受賞した仲亀誠司准教授