情報ネットワーク・コミュニケーション学科の学生がCSS奨励賞を受賞しました
2021年10月26日から29日に開催されたコンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)で 情報学部 情報ネットワーク・コミュニケーション学科4年生の赤羽秀さんが「CSS奨励賞」を受賞しました。
受賞した赤羽さんは「この度は光栄なことにCSS奨励賞を受賞することができました。論文の執筆にあたり、共著者の岡本剛教授、NTT社会情報研究所の川古谷様、岩村様、そして研究グループの皆様からは大変参考になる貴重なご助言をいただきました。この場をお借りして心より感謝いたします。また、私を支えてくれる家族にも改めて感謝したいと思います。今後も価値のある研究を発表できるよう努めます。」 と話しました。
発表題目
IoTマルウェアにおける関数の依存関係と結合の順序関係に基づくライブラリ関数名の特定
著者
・赤羽 秀 (神奈川工科大学)
・川古谷 裕平(NTT社会情報研究所)
・岩村 誠 (NTT社会情報研究所)
・岡本 剛 (神奈川工科大学)
発表概要
マルウェア解析ではマルウェアが使用する関数が解析の重要な手がかりになります。しかし、IoT機器を感染するマルウェアのほとんどにおいて関数の情報が消去されているため、関数レベルのマルウェア解析が困難でした。また、IoTマルウェアは様々なアーキテクチャに存在し、その解析には各アーキテクチャの知識や技術が必要であり、これが解析の大きな障害でした。そこで、関数レベルの解析を支援するため、主要な10種のアーキテクチャのIoTマルウェアについて、それらの関数を特定する仕組みを提案して、収集したすべての3,983検体の関数を99.8%特定することに成功しました。