本学応用化学科卒業生が学術大会で優秀発表賞を受賞しました
本学応用化学科を2017年度に卒業し、現在は静岡県立大学大学院の在籍中の西澤 慈さんが、複素環化学討論会で優秀発表賞(Heterocycles Award)を受賞しました。
今後のさらなるご活躍が、楽しみです。
発表演題 「ドウモイ酸の合成研究」
西澤さんコメント
「私は2013年に神奈川工科大学の工学部・応用化学科に入学しました。入学に至った経緯は、高校時代に興味を持った化学をさらに深く学びたいと考えたからです。神奈川工科大学に入学して良かったと感じるのは恩師である山口淳一教授との出会いです。
4年生時の卒業研究では山口教授の研究室に所属し、日夜研究に明け暮れていました。その時に大の大人が研究に没頭していることに衝撃を受け、研究職に対して強い憧れを抱くようになりました。私が大学院へ進学を決めた理由は、自身の専門性を更に高め、山口教授のような研究者になりたかったからです。
進学先は、山口先生の勧めもあって他大学の大学院へ進学しましたが、研究を好きにさせてくれた山口先生にはとても感謝しています。
今回の優秀発表賞受賞に関しては、指導教官である故・菅敏幸教授のライフワークであった「カイノイドの全合成研究」において、天然カイノイドで最も全合成が困難とされているドウモイ酸の全合成を達成することができた点を評価していただけたのだと思います。
自身の研究成果を他の研究者に認めていただいたことがなによりも嬉しかったです。
今後は製薬企業の研究職に内々定済みのため、アカデミアでしかできない研究に精を出したいと思います。また企業への就職後は、自分の培ってきた有機合成の力を存分に発揮して新薬を待ち望む患者さんの笑顔を取り戻せるように努力したいと思います。」