ロボット・メカトロニクスシステム専攻の大学院生が第29回日本人間工学会システム大会で研究奨励賞を受賞しました
オンラインで開催された「第29回日本人間工学会システム大会(3月13日)」で、大学院ロボット・メカトロニクスシステム専攻博士前期課程2年の山内伊織さん(高尾研究室所属)が、研究奨励賞を受賞しました。
受賞した山内さん
<論文タイトル>
リカンベント型自転車のペダル踏み込み時の下肢関節角度変化が踏力に及ぼす影響
<本研究について>
本研究の目的は、ペダル踏み込み時の下肢関節角度の変化がペダル踏力に及ぼす影響を明らかにすることでした。結果として二つのことが明らかになりました。
一つ目は、人がペダルを踏み込む際には、膝関節屈曲角度25度付近で最も大きなペダル踏力を出せることです。屈曲角度25度というのは、ほぼ伸びきりに近い状態であり、一般的な自転車のペダリング運動では、下死点といわれる最も機械的効率の低い位置に相当します。
二つ目は、膝関節の伸展に関わる筋肉に比べて股関節の伸展に関わる筋肉の方が、脚伸展力への寄与率が高いということです。
受賞に際して山内さんは「この度は、高尾教授、片山研究員のご指導のもと、このような賞を頂き光栄に思っております。今回行った発表の内容は修士研究の通過点であるため、大学院生として残りの1年間は、最も力を発揮できる状態を最も機械的効率の高い位置で漕ぐことが可能となる自転車を目指し、自転車の高効率化に貢献できるよう引き続き頑張りたいです。終わりに、実験に協力いただいた方々には深く御礼申し上げます。」と喜びのコメントを寄せています。