自動車システム開発工学科 安部正人名誉教授がThe William F. Milliken Invited Lecture Awardを日本人で初めて受賞しました
創造工学部自動車システム開発工学科 安部正人名誉教授は、アメリカ機械学会The American Society of Mechanical Engineers(以下,ASME)から、The William F. Milliken Invited Lecture Award(注1)を受賞しました。
本賞は世界で6番目、日本人では初めての受賞となります。
安部名誉教授は、カナダ・ケベックで行われたASME 2018 International Design Engineering Technical Conferences & Computers and Information in Engineering Conference(IDETC/CIE)で、
"Driver model based handling quality evaluation and the effects of G-Vectoring Control on vehicle handling"というタイトルで記念講演を行いました。
本学で生まれたG-Vectoring制御(注2)の概要、ドライバモデルパラメータτL,車両の微妙なピッチ運動(前への傾き)がハンドリング性能評価に大きな影響を与える等についての講演は大きな反響を呼び、
講演後には多数の活発な質疑応答が行われました。本学の安部名誉教授の研究に対する世界中からの注目度の高さが感じられました。(文責:自動車システム開発工学科 山門 誠)
安部名誉教授コメント
「図らずも今回このような輝かしい賞を頂きましたが、これは、長い間、本学自動車システム開発工学科の狩野先生や、本学のドクターコースで勉強し、今は本学科の教授になられた山門先生とともに、
自動車の運動力学に関する教育・研究を続けてくることができたからです。したがってこの賞は、本学自動車システム開発工学科に授与されたものと思っております。これからもできる限り皆さんとともに少しでも、
車両運動力学、車両運動性能に関する教育や研究のお手伝いが出来ればと考えております。」
(注1)William F. Milliken:アメリカの航空工学,車両運動の非常に高名なレジェンドエンジニア。自動車の創成期に活躍し、レーシングドライバという一面も持つ。
(注2)G-Vectoring®は日立オートモティブシステムズ株式会社の登録商標です。