応用バイオ科学科学生2名が宮崎県の農園でぶどう樹液採集と前処理作業の実地体験
応用バイオ科学科4年次生2名(4月より本学大学院に進学)が3月29日(木)~3月31日(土)の3日間、宮崎県宮崎市の(株)サンシャインF&Cの農園にて、ぶどう樹液採集と前処理作業の実地体験を行いました。
同社が製造販売する化粧品の原料となるぶどう樹液の『採集→一次フィルター濾過→二次フィルター濾過→低温殺菌処理→エタノール混合→容器充填』の作業を一通り体験しました。
ぶどうの剪定枝から樹液を採集できるのは、毎年3月末(桜の開花時期前後)の1~2週間となります。気温、天候、樹木の状態等を観察しながらの天然物の採取はバイオテクノロジーの原点であり、生命科学を学ぶ学生が大学の実験室内にいるとつい忘れてしまいがちな貴重な体験であったといえます。
また、昨年の実習体験者(新修士2年生)からの引き継ぎ内容を参考に、今年は水流を利用して減圧状態を作り出すアスピレーターという簡便な器具を持参し、工程内で律速となる一次フィルター濾過作業の時短化を提案しました。その結果、一次フィルター濾過にかかる時間は二次フィルター濾過にかかる時間と同程度になり、作業の円滑化・効率化に繋がりました。限られた設備/器具による制約の中で、作業効率や品質安定の向上につながる改善提案をするなど積極的な取り組みができ、修士課程の研究活動にも大いに活かせる重要な経験となりました。
■実地体験に参加した学生
岩池 涼さん(4月より工学研究科博士前期課程応用化学・バイオサイエンス専攻1年次生)
根木 麻耶加さん(4月より工学研究科博士前期課程応用化学・バイオサイエンス専攻1年次生)