神奈川工科大学

about研究目的

研究代表者
応用バイオ科学部・教授 小池 あゆみ
応用バイオ科学部・教授
小池 あゆみ

本プロジェクトは、ナノバイオテクノロジーとバイオインフォマティクスの医・生・工・情の連携により、新たなバイオ機能材料や医療基盤技術の創出を目的とする研究基盤の形成をめざしています。ナノバイオテクノロジーは、先端的工学と未来型医療をめざす生命科学を有機的につなぐ医工連携分野であり、バイオメディカル産業の牽引力となり、革新的な医用技術を生み出すことが期待されています。本学はこれまで、天然タンパク質を利用した空間的、時間的制御性に優れた薬物担体の開発や生物応答デバイスの開発などを通して新たなバイオメディカル分野の可能性を示すなど、ナノバイオテクノロジー分野で学術的に特色のある先駆的な研究を展開してきております。

本プロジェクトは、バイオチップ、センサー、疾患診断技術、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、ナノ医療などのバイオメディカル・エンジニアリングを核とし、これに情報工学を融合したナノバイオテクノロジーへと発展させることを目指しております。本学にはバイオイメージングや生体力学シミュレーションなどに豊富な技術蓄積があります。これら本学が実績をもつバイオインフォマティクスによって、薬物効果の予測や評価の面からバイオ機能材料の開発を支援できるよう研究を推進してゆきます。

また、神奈川県は、平成26年に「未病」を新たな政策として取り上げており、国民の健康寿命の延伸を目的とした未病産業という新たな産業の創出を目指しています。本学は神奈川県の先端科学研究活動の拠点である県央地区に位置しており、本プロジェクトでは、これら地域の政策に呼応し、近隣の神奈川県リハビリセンター等との医生情工連携によって、神奈川県県中央地区におけるバイオサイエンス研究の研究拠点を形成します。