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情報学部 情報メディア学科

概要

CG、アニメーション、音楽、ゲームなど、コンピュータを使った表現世界は今、さらなる広がりを見せています。特にインターネットと携帯端末の成長は著しく、日本のメディア・コンテンツ市場の中で、インターネット市場は5年で4倍、携帯端末市場は2倍以上に拡大しています。そんなコンテンツ中心の潮流にあって求められる人材は、技術のみ、あるいはクリエイティブなセンスのみを備えた人物ではなく、高度なコンピュータ技術を自在に操るクリエータ、およびデザインセンスを備えたエンジニアです。情報メディア学科では、体験重視のメディア・コンテンツ制作教育と、工科大学の特性を活かした層の厚い工学教育を通し、アートとITを融合させ、次世代のコンテンツを創造できる人材を養成します。

充実のカリキュラムで、確かなスキルとセンス

今日、私たちが目にし、耳にするメディアはITを抜きにしては成り立ちません。 グーテンベルクが活版印刷を発明したとき、主なコンテンツは聖書でした。夏目漱石の小説が印刷技術に関係するとは思えません。しかし、Web、ゲーム、映画、放送、出版、音楽、先進のメディアが提供する、爆発的に拡大するコンテンツは最新の技術で瑞々しい豊かな文化を演出しています。また、先進の技術もコンテンツ側の要請やアーティスティックな評価が求められます。
ゲームや映画、音楽に代表されるメディア・コンテンツに限らず、電子レンジの操作パネルや自動車の計器パネルなどあらゆる製品のデザインに、アーティスティックなセンスとITの基本的なスキルは、車の両輪のように欠かせない、切っても切れない重要な産業の要素になっています。
本学科ではコンピュータの基礎からはじめて、映像制作、CG制作、音楽制作まで、多様なメディアを体験的に学ぶカリキュラムを導入し、「工学に強いクリエータ」「メディアセンス豊かなITエンジニア」の育成を図ります。

4年間の学び

コンピュータ・情報処理技術を中心とした基礎知識修得の上に、さまざまなコンテンツ作成のための技術を学んでいきます。2年次・3年次には、クリエータを目指す特訓プログラムと組み合わせて専門性を深めること、また海外研修では技術だけでなく国際感覚を養うことも目指します。

ピックアップ科目

2年次より専門科目の履修がスタートしますが、自分が選びたい専門コース以外の科目も自由に履修することができます。他分野の学生と交流することで興味の範囲を広く持ち、新たな研究テーマを発見できるよう配慮しています。

2年次

「映像制作」「CG制作」「音楽制作」「便利なコンピュータを実現するためのさまざまなシステム開発」など、メディア全般を体験的に学ぶ導入教育を行います。

3年次

「情報メディア専門ユニットⅠ・Ⅱ」では同じ教員が少人数を長期間指導するセミナー形式のユニットプログラム。研究に取り組む姿勢を養い、自己表現能力を伸ばします。

4つの履修モデル

メディア技術系のコース

・ヒューマンメディア

画像処理、映像処理、VR・拡張現実感などのヒューマンメディア技術と Web技術をはじめとする高度な情報処技術を身につけ、メディア技術に精通したエンジニアとしてのスキルを身につけます。

・サウンドメディア

音楽・音響の両分野に精通し、多分野の音声・音響の制作・編集や、音響システムを構築できる技術力とオペレーションスキル、楽曲を制作する基本的な知識とスキルを身につけます。

コンテンツ制作系のコース

・ゲームメディア

ゲームに代表されるインタラクティブコンテンツ制作の基礎教育と体験的な演習を実施し、技術的な知識とインタラクティブコンテンツ制作に精通したゲーム業界を含む幅広い分野で活躍できる人材としての基本的な知識とスキルを身につけます。

・ビジュアルメディア

CG、映画、マンガなどの制作に必要な基礎技術を修得するとともに、さまざまなコンテンツで重要な役割をはたすキャラクタに関しても理解を深めます。体験的な演習を通して、演出意図を的確に表現するコンテンツを制作できる基本的な知識とスキルを身につけます。

特訓プログラム

ゲームクリエータ特訓

ゲーム開発に必要とされる技術や、エンタテインメントにおいて人を楽しませるための考え方は、スマートフォン、VRヘッドマウントディスプレイや、様々なセンサを応用した入力デバイス等の広がりにより、エンタテインメント産業だけでなく幅広い産業で必要とされています。

「ゲームクリエータ特訓」では、ゲーム開発に必要な技術や考え方を総合的に身につけた人材を育成するために、エンジニアリング、ビジュアルデザイン、企画の専門的な演習授業を受講する事により、技術力、表現力、発想力を磨きます。同時に、チームでのゲーム開発プロジェクトの中で実践的にゲーム開発を繰り返し行う事によって、専門的なゲーム開発の知識だけでなく、社会で必要とされるリーダーシップスキルやコミュニケーション能力を総合的に身につけた人材を育成する事をミッションにしています。

ゲームの中で重要な役割を果たすCG分野に関しては、写実的な迫力を表現する技術により様々な映像・アニメ作品で使われています。本学科のカリキュラムの「グラフィックス基礎論」「CGデザイン」「CGアニメーション」と連動して、実際の制作現場での経験豊富な教員からの少人数での指導を受ける機会を提供しています。

ゲームに限らず様々な媒体において中心的な役割を果たすキャラクタは、世界的にも大きな注目を浴び、活用されています。キャラクタクリエーションに関しては、本学科のカリキュラムの「キャラクタ概論Ⅰ・Ⅱ」「キャラクタ創作論」「キャラクタ制作」と連動し、映像、出版、ゲームなどのメディアにおいて実際に活用できる本格的なキャラクタ作りを実際の現場での制作経験豊富な教員から学び機会を提供しています。

海外研修

海外情報メディア研修 国際情報メディア実習

本学科では充実した海外研修カリキュラムが組まれています。「海外情報メディア研修」はアメリカで実施されており、サウスシアトルカレッジで英語学習を行った後、デジペン工科大学で「ゲームデザイン」と「キャラクタデザイン」の専門研修を行っております。「国際情報メディア実習」は、日本の本学キャンパスで開講されており、協定校であるデジペン工科大学から、アメリカの大手アニメーションスタジオでの制作経験のある講師を招聘して、アニメーション制作を学びます。

協定校

  • ・アメリカ デジペン工科大学
  • ・アメリカ レイクワシントン工科大学
  • ・スウェーデン ゴットランド大学
  • ・フランス フランス国立工芸大学

展示・広報活動

東京ゲームショウでの展示

東京ゲームショウ(幕張メッセ)に、情報メディア学科の教育・研究内容を展示発表しています。毎年ユニークな展示で話題を集めている神奈川工科大学のブースでは、情報メディア学科で実施されている授業「ゲームクリエータ特訓」の成果を展示しています。

情報学部プログラム

情報学部では社会が求める教育ニーズに応えるため、情報学部3学科の学生が自らの意欲と学力に応じて選択できる、2つのプログラムを用意しています。取得単位やGPAで一定の基準を満たしている場合、2年次においていずれかのプログラムに所属することが可能となります。プログラムには所属した学生のみが履修できる講義やセミナー等が用意され、これらの科目に合格した学生にはプログラム修了証が授与されます。

AI & IoT プロフェッショナルプログラム

本プログラムは、AI(Artificial Intelligence:人工知能)とIoT(Internet of Things:モノのインターネット)というテーマのもとで行う情報学部3学科横断型の教育プログラムです。2年次および3年次前期はAIおよびIoTに関する講義科目を通して専門的な知識を身につけ、3年次後期および4年次にはセミナー科目を通してAIおよびIoTの実践的な技術を習得します。プログラム修了者はAIおよびIoT分野のプロフェッショナルとして必要な素養を身につけることができます。

【AI & IoT プロフェッショナルプログラムの主な授業】
人工知能基礎論

人工知能の基礎知識と体系の理解を目的として、主要な技術と実践方法について学修します。

ネットワークセキュリティ

暗号技術や認証技術など情報セキュリティの基礎を復習しながら、ファイアウォール、VPN構築技術、不正侵入検知システムなどネットワークに関わるセキュリティ技術について学修します。また、不正アクセス対策技術、コンピュータウイルス対策や無線LANのセキュリティ対策についても理解を深めます。

フィジカルコンピューティング

この授業では、情報世界と現実世界を結びつける一連の手法を学び、フィジカルコンピューティングを利用したインタラクションデザインのための基本スキルを身につけます。人の動きや振舞いを感知するセンサー類の基礎知識や、I/Oデバイスを用いた実世界メディアの基礎について学修します。

AI & IoTセミナー

AIおよびIoT技術者に欠かせない実践的なスキルを身に付けるために、ビッグデータ処理・IoTセキュリティ、データ収集と前処理、人工知能実践について、セミナー形式による演習等を通して学修します。

【スポーツ情報科学エキスパートプログラム】

本プログラムは、スポーツ情報科学と呼ばれる、スポーツ分野で利用されている情報技術分野というテーマのもとで行う情報学部2学科(情報工学科、情報メディア学科)横断型の教育プログラムです。2年次および3年次前期はスポーツ情報科学に関する講義科目を通して専門的な知識を身につけ、3年次後期および4年次にはセミナー科目を通してスポーツ情報科学の実践的な技術を習得します。プログラム修了者はスポーツ情報科学分野のエキスパートとして必要な素養を持つことができます。

【スポーツ情報科学 エキスパートプログラムの主な授業】
スポーツ情報科学概論

近年の競技力向上や健康増進を目的としたスポーツの分野においては、さまざまな情報技術が用いられています。そこでこの授業では「スポーツ情報科学」の基礎となる情報技術とその応用について理解を深めます。

スポーツ計測統計処理

運動することによって変化するさまざまな生理学的データの計測法およびデータの処理法を学修します。また、スポーツでの戦術解析や選手評価に利用されるデータ収集や統計分析の基礎を、実例も用いながら学修します。

スポーツ音響学概論

聴覚情報を最大限に活かした競技力向上に向けて、スポーツ競技から発生される音(バッドの打球音、衝撃音など)及び、生理計測(心拍や発汗)、身体計測データにもとづいて、新たな視点から競技力向上に貢献を図るための基礎知識を学びます。さらに、聴覚力向上アプリの開発等の能力、競技場の響きに配慮した音環境デザイン、音響デザイン手法なども実践を通して広く学びます。

スポーツ情報科学セミナー

スポーツ情報科学に関する実践的なスキルを身につけるために、データ計測・収集・評価手法の基礎、計測データの解析と処理、競技力向上への応用について、セミナー形式による演習等を通して学修します。

【ICTスペシャリスト特別専攻】

ICTスペシャリストとして活躍できる人材を養成することを目的に作られた特別専攻です。情報技術全般の要素技術、専門分野の高度な知識を学び、最新のICT情報の提供などを得ながら、ICTスペシャリストとしての総合力を身につけます。

資格取得サポート

専門科目で資格取得をサポート(基本情報技術者試験)

1年次の「IT基礎」などの専門科目でコンピュータ全般の基礎知識を学び、2年次の「IT応用」て実際に出題された問題を解いて解答力を養うことで、基本情報技術者の資格取得をサポートしています。それ以外の情報分野の資格試験対策としても有効です。エンジニアをめざす学生には是非とも取得してほしい資格ですが、クリエータをめざす学生にとっても、コンピュータを熟知することで表現の幅が広がるのでお勧めです。

「CGエンジニア検定」「CGクリエイター検定」「Webデザイナー検定」

CG-ARTS協会が実施する「CGエンジニア検定」」「CGクリエイター検定」「「Webデザイナー検定」など5種類の検定は、情報メディア学科の学修内容と関連が深いので、毎年多くの本学学生が受験し、約80%の合格率を誇っております。

2012年よりCG-ARTS協会の認定を受けた教育カリキュラム

コンピュータグラフィックスやCGデザイン関連の授業が充実していることから、CG-ARTS協会より認定教育校に認定されています。それに加え、毎年多くの学生がCG-ARTS協会の検定試験(上記)に合格しています。この成果により、2013年度から連続で文部科学大臣賞「団体賞」を受賞しています。

実験・研究施設

情報学部棟が学びを強力にサポート

情報学部棟には大容量のネットワーク環境の下、本格的なスタジオや最先端の実験・研究設備、学びのサポート施設の整備など、学びと研究の可能性を大きく広げるための充実した設備が導入されています。

映像スタジオ

人の動きをデジタル的に記録するモーションキャプチャや、背景の合成ができるブルーバック撮影のシステムが導入されています。

メディア工房

学生が自主制作を行える場所です。管理運営も含めて、工房のすべてを学生の力で支えています。

映像編集室

1、2年生の学生が主体となり、情報学部のイベント撮影や紹介VTRなどの映像を制作しています。

サウンドクリエイティブスタジオ

録音ブースと調整・編集ブースに分かれ、48chマルチトラックレコーディングを可能とするなど、クオリティの高い環境でサウンドコンテンツの制作が行えます。

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