神奈川工科大学では
将来、技術社会で専門職務を牽引する役割を担う女性人材育成を強化することを狙いとし、理工系女性教育プログラムの入り口にあたる必修科目です。
授業では、技術社会の理解、女性キャリア職の現状と将来像、ジェンダーとワークライフバランス、キャリアプラン設計等について、基本を学んだ上で、その後の教育プログラムの各科目へつなげていく導入科目です。
「理工系キャリア開発(2024年度)」の授業計画(シラバス)は、「こちら」
企業内で事業展開を進める上で必要な課題の発見と、課題解決に向けての施策の提案や新たな実施案の提案等を企業技術者や学外地域関係者、教職員と意見交換しつつ、学生間でグループワーク活動を進めながら提案型課題解決を進める学修を行う科目です。
授業内容
授業回 | 授業題目 | 授業内容 |
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第1回 | (1)課題発見・課題解決手法の基本 | 課題解決ワークの手法の基本の学修 |
第2回 | (2)企業における課題解決事例 | 企業における課題とその解決事例から学ぶ課題解決手法の学修 |
第3回 | 課題解決グループワーク(I) ①企業での事業戦略や職務、処遇等に関する課題 ②女性目線による地域産業の活性化に関する課題 |
グループワーク 学部学科混在型グループ活動 課題の決定と課題解決に向けての役割分担 |
第4回 | 課題解決グループワーク(II) | グループワーク 裏づけ資料に基づく課題解決に向けてのディスカッション |
第5回 | 課題解決グループワーク(III) | グループワーク 課題解決に向けてのディスカッション |
第6回 | 課題解決グループワーク(IV) | グループワーク 課題解決に向けてのディスカッションととりまとめ |
第7回 | 課題解決グループワーク(V) | 課題解決の提案の発表会 |
※本内容は計画予定であり、変更となる場合があります。
大学前の学修から、自分が大学で学んでいる立ち位置を経て将来社会につなげていく背景を再認識し、現在の学ぶ姿勢に加えて、自らの意識高揚と主体的実行力を身に付けることを目標に、実践型の教育支援を行う科目です。本科目は、小・中・高の教育機関や地域社会を対象として魅力的な理工系教育・実験実習教育等の支援活動を展開しつつ自らも成長することを目的としています。
授業計画
授業回 | 授業題目 | 授業内容 |
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第1回 | 理系女性育成の意義 理系女性技術者や研究者の現状 理系技術者の将来展望 |
理系女性育成の理解 理系女性技術者の現状の理解 産官学地域連携学修 |
第2回 | 中高理系教育の実態調査 理系教育ミーティング 問題発掘と課題提起 |
産官学地域連携学修 |
第3回 | 理系の教育モデルの提起 理系教育教材の製作と準備 |
理系教育モデルの立案と教育教材の整備 |
第4回 | 中高女子学生の理系体験学修(1) | 地域連携型理系教育の支援活動(1) |
第5回 | 中高女子学生の理系体験学修(2) | 地域連携型理系教育の支援活動(2) |
第6回 | 中高女子学生の理系体験学修(3) | 地域連携型理系教育の支援活動(3) |
第7回 | 理工系教育支援成果報告会 | 成果報告会 |
※本内容は計画予定であり、変更となる場合があります。
企業人としてリーダー的役割を担って仕事に従事するために必要なスキルについて理解するとともに、その基礎を身に付けるためのきっかけとなる科目です。授業では、企業技術者を講師として、企業でのリーダー的役割を理解し、それに必要なリーダーシップ力、マネジメント力、計画・実行力、コミュニケーション力等の具体的なスキルの基本を直接学び理解を深め身に付けます。
授業計画
授業回 | 授業題目 | 授業内容 |
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第1回 | 女性キャリア学修(I) リーダー的女性が活躍する企業とは |
女性が主体となって経営する企業の現状と成功事例の理解 |
第2回 | 女性キャリア学修(II) (1)技術者が活躍する産業や企業、技術者の役割 (2)女性の社会や企業での役割、企業における現状 |
女性が活躍する企業研究 (1)技術者の企業や産業での役割の理解 (2)女性技術者の企業での役割の理解 (3)将来の女性技術者に要求される素養や能力の学修 |
第3回 | 女性企業人とのワークライフミーティング(I)
(1)企業人のワークライフの現状 (2)女性の活躍の現状、管理職の現状 (3)フレキシビリティの現状 (在宅勤務、フレックスタイム等) |
企業人とのミーティングによる学修 (1)女性企業人のワークライフの現状における課題発掘と改善へのアプローチ (2)企業での女性管理職、指導者の実状、果たす役割や要求される能力 ※企業人とのミーティングも含む |
第4回 | リーダーシップを取って企業内で職務を遂行するための基本技術 ・課題対応ビジネスモデルとリーダーシップの役割 |
リーダーシップを取って企業内で職務を遂行するための動機付け教育・基本技術教育 問題提起と課題解決に向けてのビジネスモデル リーダー的役割の理解 |
第5回 | スキルの育成(I) ・思考型デザイン ・マネジメント |
リーダーシップを養うスキル教育 思考型デザイン力の育成 |
第6回 | スキルの育成(II) ・企業人としての主体性 ・目標設定力、実行と評価及び判断力、決断力、牽引力 ・チームによる課題対応とリーダーシップ |
リーダーシップを養うスキル教育 チームワーク力の育成 リーダーシップ力の育成 身に付けるべき素養の重要性の理解 |
第7回 | スキルの育成(III) ・コミュニケーション ・グローバル意識 ・ファシリテーション ・モチベーション ・資格 |
リーダーシップを養うスキル教育 コミュニケーション力の育成 グローバル意識の育成 ファシリテーション力やモチベーション力の育成 資格取得の推進 |
※本内容は計画予定であり、変更となる場合があります。
複数学科混在型のグループを作成し、専門学科の教員のもとで研究ワーク(実験や実習、調査、等)を行うと同時にグループ内でリーダー的役割を実体験し、研究活動におけるリーダ-シップの在り方や運用法を学び、同時に研究デザイン力、コミュニケーション力やチームワーク力の向上を図ることを目的とする科目です。
授業計画
授業回 | 授業題目 | 授業内容 |
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第1回 | 研究活動とリーダーシップ(I) ・女性研究者が活躍する企業とその現状 |
主体的な研究活動の実施、他の研究者との協働研究活動、課題解決を誘因する主体的行動を身に付ける
学修 企業における研究環境の現状の理解 女性研究者の役割の理解 |
第2回 | 研究活動とリーダーシップ(II) ・リーダーシップを取れる女性研究者とは ・研究推進におけるリーダー ー的役割と必要なスキル |
主体的な研究活動の実施、他の研究者との協働研究活動、課題解決を誘因する主体的行動を身に付ける
学修 研究におけるリーダーシップの役割の理解 必要なスキルの学修 |
第3回 〜 第13回 |
研究活動実践(I) (中間発表含む) |
学部学科混在型グループ(5~6名/1グループ)で3種のテーマ(1テーマ当たり4回活動)の調査研究(実験を含む場合もある)を異なった教職員のもとで実施する。グループ内のリーダー・役割分担はテーマごとに変更し、円滑に調査研究が進むよう学生協働で活動を進める。リーダーは課題解決を誘引しつつ、他学生を巻き込みながら課題解決を進める実践的学修を行い、リーダーとしての役割の理解と意識の高揚を図る |
第14回 | 研究活動実践(II) 研究成果発表会 |
研究活動による研究成果及び学修成果の発表 |
※本内容は計画予定であり、変更となる場合があります。
企業内において、実際の職場で実践的に業務体験を行う就業型インターンシップ科目であり、企業内での業務の体験だけではなく、企業人としてのものの見方や考え方、社会人マナー、コミュニケーション技法、報告書の制作等、女性技術者としての企業体験を主眼に、女性の目線や立場に立った企業就業型インターンシップを実施します。
授業計画
共通基盤科目のキャリア系科目群のインターンシップと同等扱いとする
授業回 | 授業題目 | 授業内容 |
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第1回 | 企業見学 女性企業人とのミーティング |
企業見学の実施 女性企業人との意見交換、ミーティング |
第2回 〜 第6回 |
女性に関わる就労型インターンシップ(I)~(V) | 女性を対象とした就労型インターンシップによる実践 体験型キャリア学修 |
第7回 | インターンシップ成果発表会 | 成果発表会、成果報告書の作成 |
※本内容は計画予定であり、変更となる場合があります。
2024年度に始まった学校推薦型選抜の理工系女子対象公募制入試が、2025年度より『総合型選抜(理工系女子特別選抜方式)』として実施されます。この変更により、女子のみなさんの持つ様々な才能や可能性が幅広く評価されることとなります。あなたの将来の夢に大学の学びをどのように活かしていきたいか、これから歩む未来につなげていくストーリーを描いてください。
【総合型選抜】理工系女子特別選抜方式に関する説明会開催
2024年7月28日(日) KAITオープンキャンパス内で開催
2024年8月25日(日) KAITオープンキャンパス内で開催
当日は、担当教員より、理工系女性教育プログラム及び入試(1次選抜)当日に行われる「プレゼンテーション(1人約7分間)」を中心とした解説を行います。
神奈川工科大学では、科学技術振興機構(JST)が公募する、「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」に2024年度に採択されています。神奈川工科大学を含め全国で7大学が選定され、神奈川県では初の採択となります。
企画名は、「女子学生のための神奈川テクノフューチャープログラム:科学で夢を形に」とし、2024年度から2026年度までの取り組みとなります。
具体的には、未来を創造する技術企業が集積し拠点を構える神奈川県央エリアの厚木市にある神奈川工科大学が、神奈川県教育委員会や地元企業と連携して将来のモノづくり産業を支える工学系女子の人材育成を目標とするプログラムとして展開します。
神奈川県全域の女子中高生に対して、文理を融合した企業連携型課題探究を通して進路とその先の職業を具体的にイメージして希望をもって自然に自分の未来の進路を選択できる意識環境をつくりつつ、女子中高生の身近に潜む無意識の偏見の存在を保護者と教員に課題として気付いてもらうセミナー等を行い、女子中高生の多様な進路選択を積極的に応援できるような地域風土の形成を目指します。
神奈川工科大学では、総合型選抜・理工系女子特別選抜方式を入試制度として展開し、入学生には、「理工系女性教育プログラム (KAIT Tech Women Vision)」も用意しています。これらの取り組みを一体的に展開させることで「KAIT・神奈川工科大学の女性教育」として、大学入学前の女子中高生の理系進路と職業イメージを具体化し、理系進路を自然選択できる意識環境を形成することを目的とします。