KAIT Vision60 60th Anniversary Project

2023年に幾徳学園神奈川工科大学 創立60周年を迎えるにあたり、変わりゆく社会動向を踏まえた上で、およそ20年後の本学の姿を描く長期ビジョン「KAIT Vision60」を策定しました。このビジョンの実現に向け、本学の活動の軸となる教育」研究」社会貢献」組織」の4つについて中期・長期の実施計画を定め、具体化を図ります。

※本ページではビジョンの全体像・概要をご紹介します。詳細は「KAIT Vision60 Vision Book」(ページ右下ボタンよりダウンロード可能)をご覧ください。

※KAIT(カイト)は、神奈川⼯科⼤学のコミュニケーションネームです。

[長期目標]

伝統を礎に
未来をつくる⼤学へ

[長期方針]

4つの要素的な取り組みが
互いに連動・融合していき
KAITと社会の未来を
かたちづくっていきます

未来を担う人をつくる / 未来を担う知をつくる / 未来を担う力をつくる / 未来を担う絆をつくる

建学の理念

本学は広く勉学意欲旺盛な学生を集め、豊かな教養と幅広い視野を持ち、創造性に富んだ技術者を育てて、科学技術立国に寄与するとともに、教育・研究を通じて地域社会との連携強化に努める。

コンセプト

社会の未来をつくる力を辿れば、教育に行き着きます。学ぶ意欲のある誰もが、家庭環境や性別、年齢にかかわらず、生きている限り学ぶことのできる環境が今後ますます社会から求められ、大学はその実現の場となるべきと考えています。本学は創立以来、実学を重んじ、学生の個性に対応した教育を柱に日本の産業を担う人材を輩出してきました。今後も課題を発見し柔軟な発想で解決でき、技術によって新たな価値創造を生み出せる「人」を育て、身近な課題から地球規模の課題まで「知」をもって取り組み、個人の個性と能力を十分に発揮できるコミュニティの「絆」を地域社会とともに形成しながら、本学の多様な「力」を結集して、豊かで持続可能な未来へ貢献します。
60周年を迎え、伝統を礎にしながら未来社会を支える新たな技術と人材を生み出し続け、「社会・地域の発展と自然環境との共生、本学に関わるすべての人々との絆」を次の世代に継承するべく、さらなる発展を遂げることを目指します。

[長期方針] 教育

未来を担う人をつくる

「⼒と⾃信がつく教育」を発展させ、
⽣涯成⻑を続ける⼈材を育成する

  • 時代・社会の変化への対応力の形成
  • 時代のニーズに応えた教育の推進
  • 人材育成教育
  • 課外活動・社会貢献活動の整備・提供
  • 時代・社会の変化を推進する力の形成
  • 産学連携による実践的教育の実施と専門人材の育成
  • 生涯にわたり活用できる大学の仕組みづくり

建学の理念の中核をなす「豊かな教養と幅広い視野を持ち、創造性に富んだ技術者を育てて科学技術立国に寄与する」ことにもとづき、これまで培った「力と自信がつく教育」を発展させ、生涯成長を続け、未来をつくり支えていく人材の育成を図ります。そのために、教職員が一体となり多様な学生一人ひとりの可能性を見出し、時代・社会の変化に対応していくための基礎を形成する教育を行うとともに、新たな時代を迎える社会の要望に柔軟に応える応用力および実践力を身につけるためのPBL中心の実践教育を行います。

[長期方針] 研究

未来を担う知をつくる

地域社会と連携し、新たな知識・技術・
価値を創出する拠点となる

  • 社会課題の解決に資する研究の推進
  • 基礎研究 (シーズ創造) の強化
  • 研究成果の社会実装
  • 新分野の研究が芽吹く仕組みづくり
  • 人の生活に寄り添う未来をつくる研究挻点
  • 新たな知識・技術・価値を創出する研究拠点

学生とともに、「人生100年時代、人々の生活・健康を支え、よりよく生きる」ための支援、地球環境の保全と利用の好循環を創成する研究、そして新たな社会であるSociety 5.0関連の研究を推進します。本学がこれまで培ってきた研究分野・体制を尊重しつつ、研究スタッフとしての大学院生をはじめ、すべての教職員が協働し、社会課題の解決に資する研究の推進と社会実装に挑戦します。そして、20年後の未来において、新たな知識・技術・価値を創出する研究拠点となるべく、学内の研究資源を整備し、有機的に機能させることで基礎研究力強化を図ります。

[長期方針] 社会貢献

未来を担う絆をつくる

人生100年時代、地域の
知の拠点として頼られる大学となる

  • 本学(教職員、学生)と地域との連携強化
  • 企業との連携推進
  • Society 5.0および自然環境との共生を実現するまちづくり
  • 未来をつくり支える地域の知の拠点
  • グローバルな連携への進展

神奈川の歴史・伝統を重んじながら、未来の日本の暮らしをつくり支えるために、本学と地域社会・産業とのつながりを強化し、教職員・学生と地域の人々との絆を育みます。特にICT・AI・データサイエンス等の新技術を駆使し、地域の課題解決・価値創出を進め、Society 5.0を実現するまちづくりの拠点となることを目指します。また、人生100年時代に向けた生涯学習の機会の提供、未来を担う小・中学生に対する科学教育・体験授業の提供、市民の健康づくりや防災・災害ケア活動の促進、学生の地域貢献活動のサポートに注力し、大学と地域の共生を図ります。

[長期方針] 大学組織

未来を担う力をつくる

多様な構成員が協働し、学生育成へ
全力を尽くせる柔軟で強固な組織となる

  • 個々の特色を活かし協働する組織の構築
  • 教育機関としての社会的ポジションの確立
  • まちづくりの拠点としての機能の推進
  • グローバルな連携への進展

未来を担う「教育」、「研究」、「社会貢献」の基本方針を推進するため、理事会、職員、教員、学友会、同窓会等の特色を活かしつつ、協働する組織を構築します。教職員間、学科・学部間、事務部署間での意見交換を大切にし、変化に対応して柔軟に改善し続ける体制を整えます。また、初等・中等教育、地域社会と連携し、生涯にわたって活用される大学となるための組織を強化します。さらに、本学の未来に向けた戦略を推進するため、本学のあらゆる資源を有効、総合的かつ横断的にコーディネートする「総合企画支援室(仮)」を設置し、運用します。

MESSAGE

輝く未来に向けて、
KAITはさらに進化します

幾徳学園神奈川工科大学は、2023年に創立60周年を迎えます。このような節目の年を迎えることができたのは、大学の主役たる学生たちの努力と、彼らの成長を後押しする教職員の皆様のご尽力、そして地域・企業の方々や保護者の皆様はじめ関係各位のご支援の賜物と改めて感謝申し上げます。
さて、創立60周年を迎えるにあたり、学園としてさまざまな記念事業を企画・推進しておりますが、その中で、およそ20年後の本学の姿を描き、内外に宣言するものとして長期ビジョン「KAIT Vision60」を策定する運びとなりました。「KAIT Vision60」は、変わりゆく社会動向を踏まえ、高等教育機関に求められる役割を考慮し、創立60周年を契機にさらに発展する幾徳学園神奈川工科大学としての⻑期⽬標を示すものです。策定にあたっては、中堅教職員からなるKAIT Vision60検討会が担当し、1年かけ完成に至りました。本文に詳述しておりますが、本ビジョンの核となる長期目標は「伝統を礎に未来をつくる大学へ」であり、それを実現するために人:「教育」、知:「研究」、絆:「地域連携・貢献」、力:「組織」の4つの基本方針を定めています。そして本ビジョンは今後の中期・長期の実施計画の中で確実に具体化を図ってまいります。
幾徳学園神奈川工科大学は、創立以来、「科学技術の発展に貢献する人材の育成、地域社会との連携強化」を建学の精神、建学の理念、教育目的とし多様な学生を受け入れ、「力と自信がつく教育」によって、3万人あまりの技術者・職業人を社会に輩出してまいりました。これらの実績を踏まえつつ、このたびのKAIT Vision60の宣言を契機にこれからの時代をリードし、さらに発展する大学として全教職員が力をあわせてまいります。是非、幾徳学園神奈川工科大学の今後にご期待いただくとともに、引き続きのご指導、ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

KAIT Vision60 検討会

工学部
教授 中津原 克己(主査)
応用バイオ科学部
教授 飯田 泰広
情報学部
教授 塩川 茂樹
経営管理本部総務課
部長 梶浦 潤一
応用バイオ科学部
教授 小池 あゆみ
健康医療科学部
教授 澤井 淳

(所属・役職は2023年3月時点)

  • 理事会において60周年記念事業として長期ビジョンを策定することを決定
  • 2022年4月16日(金)
    コアメンバーによる検討会を発足
  • 2022年6月1日(水)
    KAIT Vision60検討会を発足
  • 2022年9月26日(月)
    副学長・学部長会議での説明を実施
  • 2022年10月18日(火)
    理事会での説明を実施
  • 2022年12月13日(火)
    評議員会での説明を実施
  • 2023年1月26日(木)
    幾徳学園同窓会理事会での説明を実施